節約・節税

iDeCo にかかる手数料はいくら? 証券会社ごとの費用比較も解説

「 iDeCo に投資したい!」と思っているけど、手数料ってどれくらいかかるの?
この記事ではそんなお悩みにお答えします。

老後資金を蓄えるためにつくられたiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)ですが、当然運用管理をしてもらうわけですから諸々の手数料が発生します。

実はこの手数料も証券会社ごとに微妙に異なるため、手数料が安い証券会社を選ばないと数十年と運用する中で大きな差が生まれてしまう可能性もあります。

今回は、iDeCoにかかる手数料について、じっくり解説していきたいと思います!

iDeCo にかかる手数料の全体像

iDeCoの手数料は、①加入時、②運用時、③受取時にそれぞれ手数料が発生します。

タイミング手数料金額
①加入時加入時手数料2,829円
②運用時収納手数料105円/月
  〃事務委託手数料66円/月
  〃口座管理料0~500円/月
③受取時受取時手数料440円/回
iDeCo口座に発生する手数料

①加入時、③受取時(※)の手数料は「原則1回だけ」の費用に対して、②運用時の手数料は毎月発生する費用です。

毎月発生する費用であれば、手数料が安いことに越したことはありません。

では、それぞれの手数料をチェックしていきましょう!

①加入時にかかる手数料

加入時には「加入時手数料 2,829円」が発生します。

これは国民年金基金連合会が定める「個人型年金規約」で定められた金額なので、どの証券会社でも費用は全く同じです。

第142条 連合会が徴収する手数料の額は次のとおりとする。
一 新たに加入者等の資格を取得したとき   2,829円

出典:国民年金基金連合会「個人型年金規約

ですので、必ず発生する費用だと思って払いましょう(割引等は効かない)

この「加入時手数料」は、加入後の最初の掛金やiDeCo口座に移換された資産から差し引かれます。

②運用時にかかる手数料

運用時にかかる費用は3種類あります。それぞれ解説していきます。

②-1 収納手数料

まず「収納手数料 105円/月」が発生します。

こちらも「個人型年金規約」に定められていて、国民年金基金連合会が徴収する手数料。よって、どの金融機関でも手数料額は全く変わりません。

第142条 連合会が徴収する手数料の額は次のとおりとする。
一 新たに加入者等の資格を取得したとき   2,829円
二 加入者掛金及び中小事業主掛金の収納及びこれに付随する事務に係る手数料   収納1回
当たり105円

出典:国民年金基金連合会「個人型年金規約

つまり、毎月(年12回)積立を行う場合には、年間1,260円の手数料が発生します。

なお、iDeCoは途中解約ができませんが、積立停止の措置は可能です。積立停止をする場合(収納しない場合)にはこの手数料は発生しません

積立停止した場合に発生する手数料
後で紹介する「事務委託手数料」と「口座管理料」は積立停止していても発生します。金額ベースでは最安66円/月(事務委託手数料のみ)ですが、300~400円/月程度発生する証券会社もあります。証券会社ごとに金額は異なるので事前にチェックしておきましょう!

②-2 事務委託手数料

次に「事務委託手数料 66円/月」が発生します。

こちらも証券会社ごとに金額はかかりませんが、積立をしない月でも毎月発生する費用です。

②-3 口座管理料

最後に「口座管理料 0~500円/月程度」が発生します。

これは運営管理機関(証券会社)に支払う費用ですが、証券会社ごとに金額が異なります

手数料額の他にも比較検討すべきポイントはありますが、その他に差がないのであれば口座管理料が無料の証券会社から選ぶのがよいです。

なお、この「口座管理料」は積立停止している期間も発生する証券会社が多いです。

③受取時にかかる手数料

最後にiDeCoで蓄えた資産を引き出す際に受取時手数料 440円/回」が発生します。

iDeCoは受取方法を一時金(一括受取)と年金(分割受取)から選ぶことになるため、年金として受け取る場合には年何回・何年間受け取るかを指定することができます。

年金受取を選択する場合には、この手数料も加味して選択するようにしましょう。
(ただし、選択するのはずっと先の話です)

(番外編)証券会社を変更する際の手数料

おそらくほとんど方にとって発生しない費用になりますが、iDeCoの運用管理をする証券会社を途中で変更する場合には「移管手数料」が別途発生します。

この手数料は金融機関によって異なりますが、4,000円程度の手数料が一般的かと思います。

とはいえ、証券会社を変更するケースはほぼないと思います。

移管のためにそれまで運用していた全商品をいったん売却して、変更先の証券会社が提示する商品を新たに購入することになります。

資産が目減りする可能性もあるため、証券会社の変更はよほどなことがない限りおすすめしません。

証券会社ごとの手数料比較

前述の通り、証券会社ごとに手数用額が異なるのは①運用時に発生する「口座管理料」、②証券会社を変更時に発生する「移換手数料」の二つです。

ただし、一度iDeCo口座を解説してしまえば他の証券会社に移管することはほぼないかと思いますので、①の「口座管理料」のみ注意しておくだけで充分かと思います。

口座管理料が無料の証券会社(一例)

楽天証券、SBI証券、マネックス証券、野村証券、松井証券、大和証券、SMBC日興証券、auカブコム証券、岡三証券、三井住友銀行、イオン銀行、auアセットマネジメント

上記が「口座管理料」が無料の証券会社ですが、
その他に考慮すべきポイントとしては、①投資商品のラインナップ、②運用診断などのサポートツールの充実度、③窓口やコールセンターなどのアフターフォローの充実度などがあります。

特に「投資商品のラインナップ」は証券会社ごとに異なり、運用後の影響度も高いので要注意です。

まとめ

今回はiDeCo口座にかかる手数料についてご紹介しました。

iDeCoにかかる手数料は「個人型年金規約」で定められているため、原則どの証券会社でも手数料額は同じですが「口座管理料」と「移管手数料」のみ証券会社ごとに違いがあります

これからiDeCoを始めたいという方は、検討している証券会社の口座管理料はぜひチェックしてみてください。

では、素敵な投資ライフをお楽しみください。

ABOUT ME
尾形@20代投資家
都内在住20代独身サラリーマン/ 投資歴3年/ 外資勤務 / 月10万積立中/ 楽天経済圏/ 転職して年収倍に/ 年収と筋肉増も目指してます/ 共通点のある方仲良くしてください