尾形です。
「卵を1つのカゴに盛るな」という言葉もある通り、投資は分散が基本とされています。
「ファンド1つにしか投資してないけど大丈夫かな?」と気になっている方もいるでしょう。
今回は投資信託における分散の考え方についてご紹介したいと思います。
あくまで一般論のご紹介と、それを踏まえた個人の考えに過ぎませんので、ご判断は自己責任でお願いします。
投資における分散は大きく3つに分散されると言われています。
資産分散:株式、債権、REIT、金など対象資産を分散する
地域分散:国内or外国、先進国or新興国or資源国など対象地域を分散する
時間分散:毎月定額で購入することで購入単価を平均化する
資産分散と地域分散は「何に投資するか」という観点、時間分散は「いつ買うか」という観点での分散です。
時間分散:毎月定額で購入することで購入単価を平均化する
資産分散と地域分散は「何に投資するか」という観点、時間分散は「いつ買うか」という観点での分散です。
お気づきの通り、投資信託を”積立投資”している方は3つ目の「時間分散」を既にしています。
定額の積立投資の場合、相場が良いときには(指標と連動して)評価額が上がり、下落時には単価が下がるため購入口数が増えます。一気に30万円を投資するのではなく、毎月3万円ずつ細かく投資するからこそ、購入単価が自然と平均化されます。
つまり、暴落時にも利点があるのが積立投資の良いところです。
特にインデックスファンドの投資信託は「長期で見れば経済は右肩上がりに成長する」という前提に立った投資です。暴落を気にして短期売却はせずに、毎月定額積立で時間分散を効かせつつ、放ったらかしで基本的にOKかと思います。
人によりリスク許容度は異なるものの、個人的な意見として「時間分散」が効いていれば資産や地域分散はしなくてもOKと思っています。
とはいえ「やっぱり安全に、分散がしたい!」という方もいるでしょう。分散する上では一つ注意があります。
単に「投資するファンドを複数持てばリスクは低減する」と勘違いしがちですが、これは間違った認識です。
リスク分散をするには「値動きが異なる方向の資産の組み合わせ」が必要です。
たとえば、S&P500と全世界株式(オルカン)の2つで分散をしても効果は薄いです。
なぜなら、両者はほぼ同じ値動きをするからです。
おっと……尾形はそれやってるよ笑
そもそも全世界株式には米国株の割合が高いため、S&P500と全世界株式の値動きはある程度の相関があって然るべきです。
あくまで一般的ですが、「値動きが異なる方向の資産の組み合わせ」は以下が挙げられます。
株式と債権
株式と金(ゴールド)
成長(グロース)株と高配当株・ディフェンシブ株
一般的に、景気後退時には株価は下落するものの、債権、高配当株、ディフェンシブ株、金(ゴールド)は耐性を発揮すると言われています。景気回復期にリターンが得られるアセット(株式など)と組み合わせることで、リスクを分散することが可能になります。
成長(グロース)株と高配当株・ディフェンシブ株
一般的には景気後退時に債権、高配当株、ディフェンシブ株、金(ゴールド)に耐性を発揮すると言われており、景気回復期にリターンが得られるアセットと組み合わせることで、リスクを分散することが可能になります。
株式と債権が共倒れることもあるから、あくまでセオリーです
とはいえ、状況に応じてリスクに備えておくことは重要。以下に当てはまる場合、僕なら資産や地域分散をします。
- 特に現金比率を少なくしている場合(現金が生活費3ヶ月未満)
- 近い将来に大きな出費があり、現金で賄えない懸念がある場合
- 出口(資産を取り崩す時期)が近い場合
結局、リスク許容度は人により異なるので、不安であれば分散、不安がなければファンドは一本でも問題はないと思います。
本日はリスク分散に関するお話でした。
素敵な投資ライフをお楽しみください。