今回は投資信託で人気の「 S&P500 」の魅力についてご紹介したいと思います。
よく聞くけど何がどう凄いのか分からん!
僕は現在、投資信託で複数ファンドに投資していますが、
ゆくゆくはS&P500に一本化してもいいかなと考えています。
S&P500 とは
S&P500(S&P500種指数)は、「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLC」が公表している米国の株価指数の1つです。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場されている銘柄のうち、時価総額、流動性、業種などから厳選された約500銘柄から指数化した指標です。
500はあくまで目安。2022年10月時点では503社だそう
S&P500は米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、米国市場全体の動きを概ね反映していると言えます。
上記の通り、S&P500とは株価指数なのですが、この指数との連動を目指す投資信託(インデックスファンド)が人気を博しています。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- iFree S&P500 インデックス
S&P500 と他指標との違い
米国株価指標には、S&P500の他にも代表的なものとして、NYダウ、NASDAQ100指数、NASDAQ総合指数などがありますが、主に構成銘柄数や計算方法に違いがあります。
指数名 | 関連市場 | 構成 銘柄数 | 指数の特徴 |
---|---|---|---|
S&P500 | ニューヨーク証券取引所 ナスダック | 約500銘柄 | 500社の時価総額を加重平均した指数化したもの。 米国市場の動向を把握するのに最適を言われている。 |
NYダウ | ニューヨーク証券取引所 ナスダック | 30銘柄 | 代表的な30社の株価平均を指数化したもの。 米国株価指数の中で最古の指標。 |
NASDAQ100指数 | ナスダック | 100銘柄 | ナスダック市場上場企業(ハイテク関連銘柄が多い)のうち、 時価総額上位の約100銘柄を指数化したもの。 |
NASDAQ総合指数 | ナスダック | 約3000銘柄 | ナスダック市場に上場している全銘柄を指数化したもの。 |
よく分からん!!!!
構成銘柄数か関連株式市場が異なる点が大きな違いです。
前提として米国株式市場には以下の2つがあることを抑えると、違いがイメージしやすいと思います。
マイクロソフトとかアップルはナスダック市場に上場してます
S&P500をおすすめする理由
なぜ「S&P500」に連動するインデックスファンドがおすすめされているのでしょうか。
ここでは代表的な意見をご紹介したいと思います。
1. 米国市場の動向が反映された指標であるため
S&P500は「米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めて」おり、米国株式市場を反映する度合いが他指標よりも高い点が特徴です。
「世界一の経済大国であるアメリカに投資したい」という方にとっては、S&P500に連動するインデックスファンドへの投資が最も適していると考えられます。
もちろん数十年後を考えたとき、依然としてアメリカがNo.1である保証はどこにもありません。
一方で、ではどこの国がアメリカを打ち破りNo.1に成り上がるのかは誰も予想ができないでしょう。
また、米国株式市場が暴落することも考えられますが、現状のアメリカの経済面の影響力を考えると、アメリカが倒れれば他の国の経済も倒れます。中長期での投資を前提とするなら、アメリカに投資するのが良いかもしれません。
現に、S&P500と全世界株式のインデックスファンドのトータルリターンの比較では、S&P500に軍配が上がります。
2.厳選された500銘柄が常に入れ替わるため
これはNYダウやNASDAQ100にも当てはまりますが、S&P500を構成する銘柄は定期的に入れ替えが行われます。
- 本拠地を米国に置く企業であること
- 時価総額が146億ドル以上であること
- 浮動株時価総額が73億ドル以上であること
- 四半期連続で黒字利益を維持していること
原則、四半期ごとに1回銘柄の選定が行われます。
厳しい採用条件をクリアした銘柄で構成されており、信頼も高いということが挙げられます。
3.著名人が推奨しているため
理由としてはこれが一番大きな理由かもしれません。
有名な例として、投資の神様、ウォーレン・バフェットがS&P500を推しています。
バフェットが自分の遺産の運用方法について、以下のようにアドバイスをしています。
私から管財人へのアドバイスはこれ以上ないほどシンプルです。「10%の現金で米国短期債を買い、残る90%の現金でS&P500に連動する非常に低コストのインデックスファンドを買う」のが良いと思います。(私はバンガードのインデックスファンドを勧めます)。この方針で運用された信託財産の長期間のパフォーマンスは多くの投資家と比べて優れたものになるでしょう-例えば高いコストでファンドマネージャーを雇っている年金基金や運用機関などよりも、です。
(出所)2013年のバークシャー・ハサウェイの「株主への手紙」
バフェット氏以外にも「S&P500に一本でいい」という意見があります。
それらに習って積立投資をしている方が多いのではないでしょうか。
たとえば、楽天証券の投資信託の買付金額のランキングでは堂々の1位です。
買う人が多いからさらに人気が出る、という側面も否定できません。
おわりに
今回はS&P500をおすすめする理由についてご紹介しました。
インデックスファンドへの投資は初心者でも取り組みやすい一方、どの指標と連動し、その指標にはどのような特徴があるのか理解しておくことは重要だと思います。
それぞれ特徴を理解し、納得する投資を行なっていきましょう。
投資は自己責任だぞ!!
素敵な投資ライフをお楽しみください。
では、また。