こんにちは。サイド FIRE をめざす20代凡人サラリーマン・尾形です。
今回はFIRE(経済的自由・早期リタイア)の概念と、FIREを実現する方法についてご紹介します。
FIREってよく聞くけど結局何なん?
元々は欧米で生まれた概念ですが、今や日本でも頻出ワードになりました。
では、解説していきます!
FIREとは何か
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、 「経済的自立と早期リタイア」を意味する言葉です。
- Financial=経済的な
- Independence=独立
- Retire=退職
- Early=早期
元々は欧米を中心に流行していた考え方ですが、日本でも注目されるようになりました。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early(経済的に独立し、早期退職する)」の頭文字で、積極的に貯蓄と低コストの投資を行って経済的に自立し、貴重な資源である”時間”を取り戻すことを目指すライフスタイルだ。
スコット・リーケンズ「FIREを目指せ 最高の人生向上術」より
FIREは決して夢物語ではなく、普通のサラリーマンがFIREを達成しています。
- おけいどん さん(47歳で資産1億円でFIRE)
- 穂高唯希 さん(30歳で資産7000万円でFIRE)
- 寺澤伸洋さん(40歳で資産1億円でFIRE)
- ちー さん(30代前半で資産3000万円でFIRE)
資産額にバラつきがある点は後ほど解説します
従来の「早期リタイヤ」との違い
FIREにおける経済的自立は、資産運用が前提となっています。
従来のリタイヤはビジネスなどで億万長者になり、仕事を辞めて遊んで暮らす、そんなイメージかと思います。一方、FIREでは“運用益で生活できる”目途が立った段階でリタイアするのです。
毎年の生活費の水準は人によって異なります。
たとえば、マイホームや娯楽にさほど興味がなく、あまり消費をしない生活で充分であれば、多額の貯蓄を築かなくともFIREを実現できると考えられています。
つまり、従来の「早期リタイア」で想像するような億万長者になれなくとも、自分にとって適切な支出額に抑えれば充分にFIREを実現することが可能なのです。
FIREという概念において重要なことは、なにも億万長者になることが経済的自由ではないということです。(中略)経済的自由と聞くと、資産や支出などの経済状況にフォーカスしがちですが、その経済状況を決定づけるのは、生き方です。つまり、「自分がどう生きたいか」が、FIREや経済的自由を語る上で決定的に重要です。
穂高唯希 著「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」より
日本でFIREムーブメントが流行り出した背景
なぜこれほどまでに日本でFIREのムーブメントが流行り出したのでしょうか。
欧米から輸入された考えではありますが、以下が要因と考えています。
- 老後2000万円問題による資産運用ブーム
- コロナ禍による価値観やワークスタイルの変化
特に日本独自の動きとしては、2019年に「老後2000万円問題」が世間を騒がせました。
確かにこれをきっかけに資産運用ブームが始まった説はある
また、コロナ禍により会社での飲み会や付き合いが減ったことによって「会社の人付き合いを重視する必要もないのでは?」「この趣味を大切にしたい!」といった考え方が一部で浸透しました。
ライフスタイルを変えるうえでの価値観の変化があったことも要因として挙げられるでしょう。
FIREにはいくつかの種類はある
前述の通り「億万長者にならなくともFIREは可能」です。
資産○万円を達成すればFIRE、といったものではないため、人それぞれ資産目標額やFIRE実現までのタイムラインは異なります。
いつまでにリタイヤを目指すか
FIREを実現するためには資産運用する必要がありますが、
いつまでにFIREをめざすかによって毎月拠出すべき積立額は変わります。
- ①40歳でFIREしたい人
- ②50歳でFIREしたい人
- ③60歳でFIREしたい人
この例でいえば、①がもっともストレッチの聞いたプランであり、③が最も優しいプランです。
たとえば、今の現役世代は通常であれば65歳(下手すると70歳)まで働くことになると思いますが、通常65歳で引退のところ、5年早い60歳で引退する場合はどうでしょう?
この場合、5年間の生活費だけ余分に蓄えておけば安心ですね。
いつまでにリタイヤするのかによって計画は様々です。
このあたりの試算については以下の著書に詳しく書かれていますので、こちらもよろしければご覧ください。
『サイドFIRE』という選択肢
また、完全リタイヤしなくとも「自分のやりたい仕事を継続しつつFIREする」という選択肢があります。このような働き方を「サイドFIRE」と言います。
フルFIRE(通常のFIRE)は完全リタイアですから、資産運用の収入だけで生活費を稼ぎます。 一方で、サイドFIREは「資産運用の収入」に加えて「労働収入」もありますので、必要な資産額を抑えることができます。
たとえば、年間支出が300万円の人が①「フルFIRE」する場合、②年間150万円の収入で「サイドFIRE」する場合、それぞれの必要な資産額は以下です。
- ①7500万円 :年間支出300万円÷4%
- ②3750万円 :(年間支出300万円-労働収入150万円)÷4%
え!こんなに違うのか!!
サイドFIREは必要な資産額が少なく済むことに加えて、 「やってみたい仕事がある」「そもそも仕事は好きだけどFI(経済的に自立)したい」という方にはお勧めです。
こんな形で生活することもできます。
- 収入は低くても自分のやりたい仕事をやる
- パートやアルバイトなどで仕事の頻度を減らす
- 趣味のオフシーズンだけ働く
確かに収入度外視ならやってみたい仕事はある…
このように実は多様な形があるのがFIREです。
どういうライフスタイルを望むかによって、FIREの在り方も様々です。
FIREするにはどうすればいい?
大まかには以下の3ステップです。
- 年間支出の把握
- 目標資産額を考える(4%ルール)
- 目標額に向けて資産運用をはじめる
順に解説していきます!
①年間支出の把握
まずは1年間の生活費を把握しましょう。
年間支出額 < 資産運用による年間収入 になれば理論的にFIREは可能です。
とはいえ、1年間にどれだけ支出しているか把握するのは難しいです。
ここで登場するのが「家計簿アプリ」です。
項目ごとに支出を把握しておきましょう。
どんな方にも「支出を見直すべきポイント」はありますが、まずはしっかり現状把握。
現状が把握できないと課題が分からないからです
支出の見える化におすすめの家計簿アプリは以下です。
ぜひダウンロードして使ってみてください。
②「4%ルール」で資産目標額を考える
「4%ルール」はアメリカの「トリニティスタディ」という論文の結果です。
「年間4%ずつの引き出し」により生活費を工面するのですから、逆にいうと「年間生活費の25倍の資産」があればOK。ということで以下の計算になるのです。
- 年間支出300万円の場合 ⇒ 資産7500万円(300万円×25倍)
- 年間支出400万円の場合 ⇒ 資産1億円(400万円×25倍)
- 年間支出500万円の場合 ⇒ 資産1億2500万円(500万円×25倍)
③目標額に向けて資産運用を始める
まだ投資を初めていないという方は、投資信託から始めることをおすすめします。
投資信託をはじめるなら、NISAかiDeCoを活用しましょう。
両者の共通点は運用益が非課税になること。
通常は資産運用の利益に対して約20%の税金がかかりますが、NISAやiDeCoで運用すれば税金がかからず資産運用が可能です。
- 運用益が非課税になる
- 最低500円からはじめられる
- ある程度自由に現金化できる(取り崩し自由)
- クレジットカードが使えてポイントが溜まる
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)も同様に、運用益が非課税となる制度です。
- 掛金全額が所得控除になり、所得税・住民税が安くなる
- 運用時・受取時に非課税になる
まとめ【FIREとは】
さて、今回は「FIREとは何か」というテーマでした。
FIREとは「経済的自立と早期リタイア」を意味していて、到達するまでの時期、フルFIREやサイドFIRE、4%ルールなどをご紹介しました。
FIRE興味あるから投資から始めてみる!
では、素敵な投資ライフをお楽しみください。
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