iDeCo を始めたいけどどの証券会社にしたらいいか分からない!
そんな方に向けて、今回はiDeCoの証券会社の選び方とおすすめ証券会社について解説します。
なんか面倒くさそう…
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は老後資金を蓄えるための税制優遇制度です。
手続きはやや面倒かもしれませんが、証券会社の選び方は極めてシンプルです。
後にご説明しますが、2つのポイントを抑えれば大丈夫です。
ただ、今後何十年も利用することになる証券会社になりますので、しっかりポイントを抑えたうえで選ぶようにしましょう。
iDeCo のメリットと注意点
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)のメリットと注意点をおさらいしましょう。
メリット① 掛金全額を所得控除可能
最大のメリットは掛金の所得控除かと思います。
iDeCoは掛金を所得控除することで、所得税や住民税を安く抑えることができます。
年収400万円であれば月2万円の積立で年間4万円程度、年収800万円であれば年間8万円程度の節税効果があります。
これは運用益とは異なり、積立をする限りは確実に得られるメリットです。給与所得を得ている人は活用しない手はないと考えています。
メリット② 運用時・受取時に非課税
iDeCoは運用時と受取時の節税メリットがあります。
通常、株式や投資信託などは、発生した利益に対して20.315%の税金がかかります。一方で、iDeCoの場合は「運用時に発生した利益」に対して税金はかかりません。
つまり発生した利益は丸々受け取ることができるのです。
20%分がお得になるのはすごい!
また、受取時には退職所得控除や公的年金等控除が適用され、一定額までは非課税にすることが可能です。
メリット③ 自営業者の場合は掛金上限が高い
自営業者(第1号被保険者)の場合には毎月6.8万円までiDeCoで積立が可能です。
投資信託への積立の場合、同じく運用益が非課税となる現行NISAでは月3.3万円(年間40万円まで)ですので、NISAよりも積立額が大きいという利点があります。
自営業者は企業年金などに加入できないため、自営業者の場合はその分メリットを享受しやすいということですね。
注意点① 原則60歳まで引き出し不可
最大のデメリットがこちらです。
iDeCoは原則60歳まで引き出しや解約ができません。
例外はあるものの該当するケースが極めて限定的なので、途中解約や資産の引き出しは「できない」と考えておいた方がよいです。
また、50代からiDeCoを開始した人は「60歳から引き出し可能」とは限りませんので注意してください。
60歳到達月時点の通算加入期間 | 受給可能になる年齢 |
---|---|
10年以上 | 60歳 |
8年~10年 | 61歳 |
6年~8年 | 62歳 |
4年~6年 | 63歳 |
2年~4年 | 64歳 |
1ヶ月~2年 | 65歳 |
一方で60歳まで「引き出しができないからこそ貯められる」という人がいるのも事実でしょう。
この点はライフプランにも影響する部分です。
老後資金よりも、住宅資金や教育資金から貯めていきたいと考えている人にとっては、最も注意
注意点② 購入方法やタイミング
NISAや通常の投資と比べて、購入方法の自由度が低い点も注意が必要です。
iDeCoは予め設定した金額を毎月積み立てていくしかできません。
NISAであれば、年間の投資上限額の範囲内で自由に投資ができますが、iDeCoは毎月の掛金上限が決まっているため、その範囲内でしか投資できません。
(掛金の変更の手続きも、少し時間がかかります)
積立投資であれば「下落時に一気に購入」といった購入方法も一案ですが、iDeCoの場合はできないので注意しておきましょう。
iDeCo の証券会社の選び方
①口座管理料の有無
一つ目のチェックポイントは「口座管理料」の有無です。
iDeCoは月々の信託報酬に加えて、加入時や運用時に手数料が発生します。
信託報酬以外の手数料は金融機関ごとに原則同額ですが、唯一金融機関ごとに徴収有無が異なるのが「口座管理料」です。
金融機関によっては月々300~400円程度のコストが発生します。
一方で「口座管理料が無料」の金融機関もありますので、コストを抑えたい方は要チェックです。
②投資商品のラインナップ
二つ目のポイントは積立可能な商品ラインナップです。
iDeCoの税制優遇等のメリットはどの証券会社でも全く同じですが、投資できる銘柄は証券会社ごとに異なります。
iDeCo銘柄は証券会社の厳選な選定によって既に絞り込まれているものの、商品ラインナップは注意してみておいた方がよいでしょう。
おすすめ証券会社3選
証券会社 | 口座管理料 | 投資可能な銘柄数 |
---|---|---|
楽天証券 | 無料 | 全31銘柄 |
SBI証券 | 無料 | 全XX銘柄 |
マネックス証券 | 無料 | 全XX銘柄 |
おすすめ① 楽天証券
まずは知名度も高い「楽天証券」です。
つみたてNISAなど、楽天ポイントが貯まるので利用者も多いと思います。
なお、iDeCoに関しては楽天ポイント付与の対象外なので注意しましょう。
ただ、使い勝手もよく口座管理料も無料ですのでおすすめです。
その他の利点は以下の通りです。
- アプリの操作性が高く、ストレスフリー
- 日経新聞や投資メディア「トウシル」が無料で読める
- iDeCo口座解説のキャンペーンあり(期間により異なります)
また、気になるのが投資可能な銘柄ですが、有名どころはしっかり押さえたラインナップになっています。ラインナップの幅はそれほど気にならないと思います。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- たわらノーロード 先進国株式
- 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
おすすめ② SBI証券
次におすすめなのが「SBI証券」。
こちらもiDeCoに限らずユーザー数が多い証券会社です。
おすすめするポイントは以下です。
- 抜群の商品ラインナップ!人気のeMAXIS Slimも投資可能
- もちろん「口座管理料」は0円!低コストで運用可能
- iDeCo加入者No.1!10年を超える運用実績(2022年3月時点)
個人的にSBI証券のiDeCoを活用するなら、以下がおすすめです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
おすすめ③ マネックス証券
最後にマネックス証券です。
楽天証券、SBI証券と比較すると知名度は一段下がるかもしれませんが、マネックス証券も近年ユーザー数を着実に増やしている実力派の証券会社です。
マネックス証券のおすすめポイントです。
- 口座管理料が無料!低コスト運用可能
- ロボアドバイザーが最適な運用プランを提案してくれる
- iDeCo専用コールセンターを常備。平日+土曜に利用可能で安心
マネックス証券のiDeCoを活用するなら、以下がおすすめです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- One DC 国内株式インデックスファンド
まとめ
今回はiDeCoにおすすめの証券会社をご紹介しました。
見るべきポイントは①口座管理料の有無、②商品ラインナップの2点です。
iDeCoは節税メリットが大きい制度ですので、ぜひこの機会に投資を始めてみてください。
後回しにせずに今すぐ加入手続きを!
では、素敵な投資ライフをお楽しみください。